ラブホテル

「私、初めてきたよ、こういうとこ。」
と言うと、
「はぁ?、ぶってんじゃねーよ!」
と突っ込まれましたが、誓って本当です。

私は、安らかな眠りのただなかにありました。
しかし携帯が鳴り出し、鳴り続け、なむさん!と起きるとその瞬間に電話は切れました。時間をみると朝8時で、誰じゃいと思うと上司で、なんじゃ嫌がらせか!と思いつつ履歴をみると3回も着信がついているので、あら緊急事態か!とひやりとしつつコールバック。

「てめぇ、昨日夜電話するって言っただろう!」
<確かに、昨日の夜、出先で私の携帯に電話もらったのだけど、なんだか細かそうな話だったから、家に帰ったら電話しますと言った。忘れてた。>

「で、いまどこにいるんだ、家か?」
「、、友達の家です。指示はわかりました。週末少し準備しておきます。」
とりあえず話をまとめて、電話を切りました。

嘘です。ここはホテルです。
隣には男の子が眠っています。
なんてベタなシチュエーション。

かすむ頭を叩きながら、自分探しの旅に出ます。

昨日は、同期の男の子2人、女性の先輩、私のメンバーで飲んでいました。夜中飲んでいて、明け方店を出た時、女性の先輩が「ホテルに行って、まだ飲もう!」と言い出しました。思考判断力マイナスの私たちは何も考えずにそれに従い、まあなんとなく2組に別れ、それぞれの夜(ほとんど朝)を過ごすに至ったのです。

で、私と同期の男の子1人は、部屋につくなり服も脱がずにベットになだれ込み、、
睡魔の虜となり、眠りをむさぼったわけであります。

てな顛末の、ラブホテル初体験。
もし今度、本来の目的を全うしに行ったとしても言えないな。
「私、はじめてきたよ、こういうとこ。」って。