泣くネタと理由

金曜日、未明過ぎから、途方もない量の涙を流す。
ちゅらさん」総集編第1回のmpegを見て。

ちゅらさん」というのは、去年の4〜9月期のNHK朝の連続テレビ小説。ヒロインは国中涼子で、沖縄生まれの太陽のように明るく前向きな女の子が、「私のやりたいコトを見つける!」と東京に来て、色々なひとと出会って1人の女性として成長していくというストーリー。物語自体はまぁ特に普通なのだけど、登場人物のキャラや細かい設定が面白く生き生きとしていて、私がハマった数少ないドラマの1つなのです。

その総集編第1回は、ヒロインの家が営む民宿に、身体が弱く死を感じた少年が、「神様の引き合わせ」で家族(母と弟)と共にやってくる。とても楽しい時間を過ごすのだけど、ついに彼は死んでしまう。彼は、弟とヒロインに「おまえ達、いつか結婚しろよ」と言い、彼らも意識し始めた矢先に別れがやってくる、、。

という、まあ「ホロリ」とくるストーリーなのだけど、私は初手から泣き通し。きっかけは「ちゅらさん」なのだけど、泣きたくて泣いていたのだろうなこれは。しかし何に泣きたいのかはさっぱり不明。遠いところに霞んでいる。1時間10分見終わった頃には、子供が泣きすぎてやる「しゃっくり」までしていた。で、ようやく泣き止むと身体がほてってぼうっとして、倒れこむように眠った。昼の1時まで。

特にとりたてて何か事件が起きたわけでもない。ここ数ヶ月、仕事に行って休日は休んで時々飲みに行って、小さな波はありはするけれど、言うに平和な生活だ。けれど何かどこかが軋んでいるらしい。「泣く」のは最近の私のブームらしく、日曜昼にやっている「ノンフィクション」というドキュメントでも、「NHKスペシャル」でも、下手すりゃ朝日新聞の家庭面投稿欄「ひととき」でも涙を流すことがある。感動したがりもいいところ。まぁ減るものでもなし、東京の電車ではヒト一人ぼろぼろ泣いていても誰も何も干渉しないので、堪えることなく泣きたいときに泣いている。もちろん、ひとりで居るとき限定だけれど。

ところで、「ちゅらさん」第2回は、すぐには見ないことにした。なぜだか「とっておこう」と思って。