彼女は、神々しく

前の会社の同期の友達と会う。私の「唯一」の同期の友達。えらい美人で頭の回転がよく英語もしゃべれて遊びにも長けた、かっちょいいお姉さんなんだけど、なぜか私みたいな地味めな女と気があった。まぁ、端的に言うと、酒の趣味とスタイルが取り持った仲なのだが。新人の頃は、本当によく飲みに行ったり遊びに行った。「夜の遊園地」とか「クラブ遊び」とか「インラインスケート」とか、私の初体験を色々とプロデュースしてくれたひとなのだ。

彼女は去年結婚し、そして今は妊娠7ヶ月。予想外に早い展開で、本人も周りもまぁびっくり。待ち合わせ場所に現れた彼女は、確かに大きなお腹をかかえていた。もともと細いひとだったので、ちょっとギャップに驚いてしまったのだけど、全体の雰囲気がやわらかく、というより何か神々しい感じさえ覚えてしまい、思わず平伏しそうというのは嘘だけど、なにか触れることをためらわせるような感じすらした。

話は会社の愚痴から業界の今後までを憂い、今後の生活設計について憂い、と極めて現実を客観的にみてどうするよこれから?というあたりにほぼ終始した。けれど、悲観的ではなく、生活の費用対効果を高めていくべし、と実に冷静に堅実に。

彼女もまた、私とお兄さんの「レベル中学生」な成りゆきを、心配してくれるひとりで、会うと必ず厳しいツッコミが入る。「この辺で一度騒ぎを起こしても、もう、受け待ちじゃいけないと思ってる。」と決意表明をしてしまった。。

今度は飲みに行こうと言って別れる。無事に子供を産んで欲しいと、後姿に願った。