私の知らないあなた

周囲で夏風邪が流行っていて、我が家も初めて病気の姉妹ドミノを経験しました。

先週の日曜から次女が発熱し、なかなか下がらず金曜にやっと登園。安心しかけた今週日曜の夜、夫が長女を抱っこしたら熱いから熱あるかも、と言い出しました。次女が産まれる直前に熱けいれんやって以降ずっと元気だったのでまさか、と思っていると、体温計は38.1を叩き出しました。うん、お熱。診断はヘルパンギーナでした。

次女の熱で先週は夫、私ともに2日休んでいました。今週も同様に休むのはさすがに厳しい。そこで、我が家の最後の頼みの綱である夫の母に、新幹線で2時間かけて登板願うことにしました。普段は近くに住んでいる孫たちの保育園送迎を担っているため、方々に迷惑かけることになるから躊躇していたのですが、義妹ちゃんは「気にしなくていいよ~」と声をかけてくれました。ほんとうにありがたい。

ばあばのこと大好きなので、来てくれると知って大興奮の長女。

1日目、次女も朝微熱があったのでふたりともお願いしました。お母さん曰く、長女はとってもいい子で、ひとりでお昼寝もして、次女の面倒も良く見ていたそう。確かにばあばと話す時は声がワントーン高くて、聞き分けもすこぶるよく、うちの子こんないい子だっけかと錯覚してしまうほど。朝は嘔吐してたのに、夕食は粘りに粘りいつも食べない野菜も頑張って完食。しかし、夜は久々に何回もうなされて泣きました。張り切り過ぎて疲れたみたい。

2日目、次女は登園させ長女だけお願いしました。もう熱も嘔吐も治まったのでばあばとお出かけしていいよと言うと、とても楽しそうにしていました。しかし帰宅してみると、なんだか様子がおかしいのです。お出迎えもなく、話しかけても返事をせず、ぼんやりとしている。晩ご飯を準備しても、頑なに食卓につこうとしない。

埒が明かないので、抱っこで別室に連れて行き「何か嫌なことあったの?」とか話しかけるも沈黙。押してダメなら引いてみるかと抱っこしたまま黙ってぼんやりしていました。すると、「おかあさん、ひーのこと好き?」と聞いてきました。最近一日何度も言うフレーズ。「おかあさん、ひーのこと大好きだよ!」と答えると、「おかあさん、ひーのこと大好き?」とランクアップ。「おかあさん、ひーのことだいだい大好き!」と盛り返し。これを何往復かしてると、自分から「ご飯に行こう!」と機嫌を直してくれました。

その夜、寝かしつけていると唐突に、「わたし、くまもとのじいじとばあばの所には行かないから!」と声高らかに宣言。今月帰省する予定にしているので「なんで?」と聞くと、「わたしだけでは行かない!」と。そういえば少し前、ひとりで飛行機に乗れるもん!と息巻いてたので、「もう少し大きくなったら乗れるから、ひとりで行きなさい、おかあさん空港まで送ってくし、じいじお迎えに来てくれるから。」と話したのでした。「ひーが嫌ならひとりで行かせたりしないよ。」と言うと、最初は疑心暗鬼でしたが、そのうち納得したようでやっと眠りにつきました。

ここ数日お母さんに預けたことで、このまま親以外にずっと委ねられてしまうのではないかと不安になってしまったようです。同じようにお熱でも次女は私と夫が面倒みていたのに、自分はほとんどばあばで、何か違うと感じたのだろうなあ。まだ小さい頭でぐるぐる考えたのだろうなあ。あと、ばあばの前でいい子やりすぎて疲れてしまったのも手伝って。自分で自分を理想の枠に嵌めて、でも続かなくて苦しくなって爆発、、自分にも大変身に覚えがある行動パターンなので、ああこんなところ似ちゃったんだと申し訳なくなりました。それもこんなに小さい頃から。あのね、その性格なかなかに生きにくい。

たまに違う環境に子供を放り込むと、普段と違う姿を見せてくれてとても興味深く、気づかされることがある、いうお話でした。

追記:伏兵現る。