死角にたまねぎ

閉店間際の最寄駅のスーパーで、「目玉商品」たまねぎが見当たらないなぁと、「定番商品」たまねぎを買った。小ぶりの5玉。値段がついてなかったので、悪い予感はしていたんだけど、なんと250円もする「高級」たまねぎだった。

田舎育ちの私の信条として、「野菜はなるべく単価100円以下のものを買う」というのがある。田舎にいるころ、野菜というのはその辺に植わっているもので(もちろん祖父母が栽培していたのだが)、さもなくばムラ内の人がくれるもので(農家で市場に出荷できないやつとか)、よもやお金を出して買うものだとはあまり思っていなかった。関東に住むようになってからも、野菜だけはどうにも割高に感じ続けているのである。

けれど、今日だけはなぜか、たまねぎを買いたかった。普段の教えをやぶって、「定番商品」をかごに入れてしまったのである。

「あのたまねぎを買わなければ、2000円超えなかったのに、、。」と落胆しつつほたるの光が流れる店内を出口に急ぐと!そこには!

「目玉商品」3玉98円の北海道産たまねぎが!!

せこいくせに、ええかっこしぃでもある私は、無念な思いだけを引きずりながら、帰途につきましたとさ。おしまい。