道を聞かれる

人から、よく道を聞かれます。電車の行く先を訊ねられることも多いです。近所ならいざしらず、出先、旅行に行った先ですら、声をかけられます。見た目、気安い感じなのでしょうか。その割には、ナンパなどにはあったことがないのですが。

本文。職場から品川駅へ向かう道すがら、二人連れの女性に声をかけられました。たぶん親子、関西弁をしゃべり、クルマがついたカバンを引きずってます。

「高輪プリンスホテルはどこですか?」
とのこと。私は品川駅の向かいにあるホテル群を指し、「あの辺じゃないんですか?」というと、「いや、プリンスホテルって3つあって、ちょっと離れてるそうなんです」とおっしゃいます(関西弁再現できず)。鞄から地図を出してみると、たしかに高輪プリンスだけ、1号線からちょっと奥まったところに離れてます。「その辺の曲がり道からちょっと入ったところみたいですね」と、地図を見せながら説明。彼女たちもうなずいて、「ありがとうございました〜。助かりました。」と和やかに別れました。私は品川駅方面へ、彼女たちは反対方向へ。

ふう、と歩いていると、ふと目に飛び込んできたのが、「高輪プリンスホテル →」の看板!どわ、逆方向を教えちゃったよ!とあわてて反転して駆け出しました。まだそんな遠くには行ってないはず、はず、、、と走ると、タクシーの運ちゃんと話す彼女達の姿が飛び込んできました。ちょうど、こっちの方向を指しながら話してます。あ、大丈夫だ。

私はくるりと踵を返し、もう、何事もなかったかのように、また品川駅に向かいました。
これまでも、結果として「うそ」を教えちゃっているのかも、しれません。はっきりと知らないことは、ひとに教えてはいけないなぁ。