隙は無くせないから、垣根を低くする

「あなたは隙が無いから…」

昔、女性の上司からよく言われましたなあ。

ただでさえ、その肩書や仕事への姿勢で、殿方たちに「自然の驚異」を与えてしまっている女性達は、自分達の醸し出す「隙の無さ」を見直し、「隙」の大盤振る舞いを検討する必要があるようです。


では、どのように見直し、「隙」というものを開示していくべきなのでしょうか?

隙のある女の作り方 - ぼくら社Blog

 元記事にあるように、他人に踏み入らせる「隙」を人為的に作るのは至難のワザ。会話で実現しようとすれば相当広範囲な想定問答集でも作って覚えこまないととか考えてしまうたちなので早々に諦めました。

しかし仕事を続け30代が見えてきた頃、このままじゃ一生一人ぼっちかもと思うとひとり涙をこぼすようになっちまいました。そこで、隙は作れないけれど何らか開いていこうと、自分が許容できる以下のことを意識的に実践していきました。

  • 暖色系、明るい色の服を着る

これは前述の上司からさんざん言われたので、付き合いでやってたらだんだん似合うような気がしてきました。パステルカラーは抵抗あったので赤黄緑のバリエーションから。黒よりも白、ベージュ。

  • 愛想は良くする

媚びる必要はなくて、話しかけられたらとりあえずにこやかな顔をするってくらい。女性というより一社会人として心がけていいことかも。

  • 誘いは基本的に断らない

女性としてのスペックも低いので個別に誘われるようなことはまず無く、職場での飲み会とかグループでのイベントの誘いとかその類です。お酒が好きで相応に強かったので、飲みの場自体は好きでしたが、さほど接点がない相手との場持たせとか席替えとかがひたすら面倒で、多忙を理由に欠席したことも数知れず。ただ、一度面倒を乗り越えて行ってみると意外と楽しいこともあって、そう思えた集まりは継続的に参加してました。


自分を安売りしたくない、という気持ちもありました。けれどここまでビタ一文売れなかったわけだし、大体そんなこと言えるのは引く手数多の美しい娘さんだよ、と冷静に認められるようになってから、素直に動けるようになりました。偶然かもしれませんが、程なく夫と出会いするすると結婚に至り。


自分の経験上も周囲を見ても、隙のない女性に無謀にも突っ込んでくるのは、強引な俺様系で人の話を寄り添って聞けない人間であることが多くて、けれどなぜかそんなダメ男にほだされてしまいがち。この輩に引っかかって若くていい時期を浪費しないためにも、ひとつ垣根を気持ち低くしてみるのはいかがでしょうか。