お買い物の道は険しい

八百屋さんに行く。お弁当を復活させようと思い、ブロッコリーを買おうと眺めていると店員のお兄さんがひらりとやってきて、「158円」の看板を「100円」に付け替え、「これからブロッコリー1個100円〜安いよ〜安いよ〜」と声をかけ始める。芽が詰まっていてキレイなブロッコリー、まあなんてラッキーと笑顔でひとつお買い上げ。

魚屋さんに行く。今日は売り出し品がイマイチ。で、店の奥に入って一通り眺めながら悩んでいると、「奥さん〜奥さん〜うなぎがやすいよ〜もうすぐ終わっちゃうよ〜〜」のバックグラウンドミュージックが絶え間なく流れてくる。

うなぎ、そうこないだ買ったうなぎもこのお店のだったね。あれ美味しかったのよ。身もやわらかかったし、たれも上品でさ。聞いてないと思うけど、私うなぎ大好きでさ、別に今の時期じゃなくても隙あらば食べたいのよね。。などど思っていたら、ついうなぎの方を振り向いてしまう、と、当然店員のおっちゃんと目が合う、どころか「奥さん、奥さん」と手招きされていまう始末。ふらふらと吸い寄せられてみると、大きくてきれいなうなぎが並べられている。パックのとは身の厚みが違ってさらに美味しそう。。というわけでお買い上げてしまいました。

てかわたくし大ボケで、おっちゃんに「これ、日持ちしますか?」と問いかけたところ「日持ちはするけど、、今日食べなきゃ!」と言われ、これが決定打。今日こそが正真正銘土用の丑の日であることを知った次第です。なぜか先週の金曜日だと思ってました。

というわけで、本日は一勝一敗といったところ。

夫のひと、今日は早く帰ってきてほしい。が、いまだ連絡なく。いやな予感。。

あのころの激情は

バーベキューから帰ってきて昼寝しすぎたせいか、アジアカップ三位決定戦を通してみて結構ぐったりだったはずなのに眠れない夜。なむさんと起き上がると、いつ何時も3秒でお休みなさいの夫がめずらしく「寝れないの?」と声をかけてくる。

しょうがないねと起きだし、普段できないことをしようと言って、ひかりONEのテレビコンテンツで無料配信中の新世紀エヴァンゲリオンの第1話・第2話を見ることにした。私はエヴァには結構ハマったクチで、最初は本放送の半年後くらいにあった総集編を見たのだけど、このビデオはこれまで何度繰り返してみたかわからない。映画にも行ったし、最後のやつは2回観にいった。ちょうどその年は大学4年生で、暇なはずないんだけど漠とした時間に満ちていて、しかも就職の決断についての疑いや不安、卒論へのプレッシャーや大学生活の終わりが見えた淋しさや、とにかく情緒不安定を生み出すネタには事欠かず、自分の妄想と作品世界とを重ねてぐるぐると考えていた。あの頃何を思っていたのか今となっては霞の向こうにあってよくわからないのだけど、自分と関わるひとの存在が最後の最後では支えや喜びではなく恐怖であり爆弾であると思っていた私にとって、感じるところが大きかったのだと思う。

そして10数年後の今。物語としてはやはり面白いけれど、登場人物の心の中までには、まだあまり潜って行けない感じだった。この先を観るのか。秋に公開される映画は観にいくつもりなので、それまでにとは思うのだけど、現実生活に負けそうな予感。

夢の島にて

前職場のバーベキューに出かける。誘ってくれた後輩が結局欠席とのことで、ひとりぽつねんとしてしまうのではと少し不安になったものの、まあいいかと出かけていく。最近程よく図太さが身についてきたような気がしていて、これまでが自意識過剰すぎたと言ってしまえばそれまでだけど、こういうところは齢を重ねるのも悪くないと思う。行ってみると、家族の方なども沢山来ていて結構パブリックな雰囲気だったのでひと安心。野菜など切りながら社員さんの奥様と世間話をしたり。バーベキュー場の前が海に面していて、しかも大きな木陰にベンチがあって、気持ちのよい場所だった。帰りは近所に住む人に車に乗せてもらえて楽チンに帰宅。

イマイチなFriday Night

今日は夫が先日のアジアカップ準決勝の大反省会@笑笑に出席するということで、おっとご飯作らなくていいじゃん何して遊ぼう、まずは金曜日の仕事後のお楽しみ本屋をぶらりとした後にカフェで食事でもしちゃうしちゃう?なんて企んでいたのに、今日は出先から直帰だったため資料をたんと鞄につめており、この重みが1週間の緊張感が解けてゆるんだ身体に響きしかも惹かれる本にもなかなか出会えず、食事だけでもと思ったけど移動するのもしんどくなって大人しく電車に乗って帰ってきちまいました。

そうそう、乗り換え駅のショッピングフロアで今日は「夕市」なるものをやっていて、相当安いのか人がバーゲン初日みたいに群がっていていたところに遭遇してしまい、ついのまれて一回りした後に何故か空いてる魚屋さんで1パック700円なんだけど2パック1000円でいいよ〜と声をかけられて買ってしまった国産うなぎ2パック。夫がいないこともその瞬間はふっとんじゃってた。今日はこれからひとりでこれを美味しくいただき、週末の休みに向けて体力回復しよう。

車内観察記録

仕事終わって山手線外回りに乗ると、浴衣を着たひとが沢山でした。車両に10人近くはいたかな。花火大会の季節に突入なのですね。浴衣男子(男性に非ず)が私の視界の中にふたりも居て、少しびっくり。まあ男子なので、「着こなしてる」というよりも「着られている」感が強しだけれど、なかなかよござんすね。

ときに、帰りの電車がとても空いてたのは、そういえば行きの電車も空いてたのは何故なのだろう。花火大会に備えて?それはないか。そろそろ夏休みを取る人が出始めたのかも。

その空いた車両で見かけた、衝撃のひと。刺繍をする女子。
さすがに席には座らず車両の角に立ってやってたけど、丸い刺繍枠を持って懸命にやってた。しかも裏から見る限り、ステッチとかじゃなく風景みたいなみっちりしたモチーフで、これまた驚く。急停車で流血の惨事が巻き起こるんじゃと危惧しつつ、暗くて揺れるのにあんな細かいことよくできるもんだとと、ある意味感心する。私は電車では手帳に書くことさえ満足にできないもんだから、電車内でレポート書いたり化粧したりできるひとって、一体どうやってんだろうと思う。ずれたりぶれたりしないコツとかあるのかな。

毎日そう代わり映えしない通勤電車なんだけど、時々、いろいろ見物があるのです。

コンコン

先月の中頃からこっち、咳が治りません。

そもそも夫がひどい咳風邪にかかり、私にもおすそわけいただいた次第。でもって、夫が快癒した後も私は咳が抜けない…。特にここ数日、遊び過ぎに加え少し仕事が忙しくなったら、疲れてるせいか、再びひどくなってきました。

だいたい例年6月頭から誕生日くらいまで、風邪とかで体調崩してぐずぐずなのだけど、今年は特に長患いな感じです。

まだ厄払い行ってないからかな。早いとこ行かなくちゃ。そんなこんなしてると1年過ぎちゃうもんな。

止まらない列車に乗った

「人生と商いは、止まらない列車」

西原理恵子著『ぼくんち』のなかの台詞ですが、最近よくこの言葉を思い出します。

商いよりも人生について。ま、人生でもまだ全然軽くって、生ゴミの始末したり、風呂掃除したり、とにかく毎日同じことを繰り返す家事をしていると、この言葉が思い浮かぶのです。今の立場にあるかぎり、これやるの続くんだなぁ、と。ネガティブな感情ではなくて、諦観とまで澄んだ心でもなく、なんだろう。ああ、そうなんだなと思い知るのです。私自身が、これまであまり定まらない生活をしていたから、余計にそう思うのかもしれない。

それなりに覚悟して乗りはしたものの、走り出してることにやっと気付いたのかな。そして少しだけ圧倒されているのです。進んで来た道程に。そして、霞みかかったこれからの行先に。