忙しいからといって

葉書や手紙の返事を後回しにするのはやめにしよう。たとえ明確に返事が求められているような類のものではなくても、誰かが私のことを思ってくれたものには、すぐに、わずかでも返すようにしよう。これを怠ったために失ったものが実は多いのではと、年賀状を書いていてひしひしと思った。

弄ばれる日々

繁忙期が終わって気が抜け、これまで蓄積していた疲れがじわじわと出始めているのか、最近飲み始めた薬の副作用か、

  • そこはかとない頭痛
  • ぼんやりとした吐き気
  • 圧倒的な倦怠感

といった症状に悩まされる昨今です。

また我ながら良く出来た社会人というか何というか、すべては休日に症状全開となります。まあ平日も元気いっぱいというわけでもなくて、油断すると午前休とかになってしまうのですが。

もうすぐ年末年始休暇だし、うまいことリセットしたいものです。今年は27日から休暇となります。繁忙期に疲れた社長が「もう働きたくないから」の鶴の一声で上記のように相成りました。普段なら嬉しい限りなのだけど、この調子だと、ぼっさーと過ごしてしまい、かつ年明けも7日まで休暇予定なので、調子を取り戻すのに時間がかかりそう。。なんて、こんなネガティブな方向にしか考えが行かないこと自体、よろしくないよなぁ。元気になりたいなぁ。

伊集院さんの人生

私は入籍したとき夫の姓を選んだので、「猿渡さん」から「伊集院さん」になりました(仮名)。

結婚して苗字が変わることをとても喜び、何につけても新しい苗字をプッシュしてくる人と、現在の制度に則って仕方なく夫の苗字を選択したもののまるで納得できず、新しい名前が他人の名前のように思えて仕方が無い人がいるかと思うのですが、私は圧倒的に後者でした。しかも強度の。職場でも旧姓で呼んでくださいとお願いしていたのですが、時々気を利かせているんだか何だか必要ないのにわざと「伊集院さん」と呼んでくる人がいて、その度に嫌な気分全開でした。「頼んでもないのにその名前で私を呼ぶんじゃねーボケ」と心の中で毒づいていました。これまで生きてきた「猿渡さくら」の人生が、サラサラと音を立てて崩れてなくなってしまうように感じてしまうのです。名前って、存在を確立させるのにこれほど強い意味を持っているのだということが、名前が変わって始めて気がつきました。夫婦別姓を強く訴える人の発言を読んで、ひどく納得したのもこの頃。

しかし生活は待ってくれません。病院や役所やなにやら、戸籍名と直結するところでは当然「伊集院さん」と呼ばれるようになり、呼ばれたら返事をして対応しなければいけない。私が用事があって行っているのだから当然。意外と、私が「猿渡さん」であったことを知らない見ず知らずの人から「伊集院さん」と呼ばれるのは、当たり前だという気持ちも手伝ってそう不快にもならず、次第に慣れていきました。ひとりの私なのだけど、「猿渡さん」と「伊集院さん」の両方の顔がある、みたいな感じで。

そして入籍後1年半くらいで、仕事を辞めました。日常的に「猿渡さん」と呼ばれることはなくなりました。「伊集院さん」が勢力を増してきます。その数ヵ月後、引越しをしました。以前の住居には私の仕事の都合上「伊集院」「猿渡」を並べていたのですが、新しい住居のポストには「伊集院」のプレートを貼りました。ここが私の家です。さらに再就職をし、職場でも「伊集院さん」となりました。すんなりと受け入れることができました。いささか薄情な気もしないでもないのですが、よほど強固な意志や主張が無い限り、状況に慣れきってしまうものなのだなとぼんやり思いました。ある意味恐ろしさも感じるのですが。

けれどそう簡単でもありませんでした。職場でメールを書くときに決まり文句で「お疲れさまです、○○です」みたいな名乗りをするのですが、これを実に無意識に、「お疲れ様です、猿渡です」と書いてしまうのです。勤め始めの頃だったので、メールはいつもよりよく見直しするようにしていたので、そのまま送ってしまうことは無かったのですが。それでも数回はヒヤリとして書き直ししました。さすがに最近これは無くなったのですが、まだ「伊集院さん」という呼びかけへの反応が甘いです。特に集中しているときは、一度呼ばれただけでは気づかないことが多いようで、よく謝っています。これは、前の職場にすでに「伊集院さん」が居たので、そっちに反応しないようにしていたクセが残っているのかもしれません。

入籍してもうすぐ2年。ようやく「伊集院さん」の私への違和感が無くなってきました。そうそう、先日前の職場のバーベキューに参加してきました。そこでは当然「猿渡さん」と呼ばれるのですが、これまた何の引っ掛かりもなく自然に対応できて、嬉しかったです。「猿渡さん」と「伊集院さん」のわたくし、どちらも大事にうまく付き合っていきたいと思っています。

贈り物

夫の友人が、きれいな桃をたくさん贈ってくれました。私は桃が果物の中で一番好きなので、とても嬉しい。夫の実家の辺りは果物の名産地で、初夏にはさくらんぼ、秋には梨、冬にはりんごと、夫の実家や友人が折に触れて贈ってくれます。これがまたどれも美味しくて。以前は果物なんてそうそう買って食べたりできなかったので、本当に有難いし、贅沢だなと思っています。ちなみにうちの実家の辺りはメロンと米と豚骨ラーメンが主なウリでして、夫は実家から送ってもらう生麺の味千ラーメンが大好きで、荷物が届くと小躍りしています。お互い産地が違うと名産物も倍でラッキーです。

そうそう、実はこの夫の友人、贈り物マスターであらせられるのです。結婚祝いに何と、任天堂ゲームボーイミクロ×2と、スーパーマリオブラザーズを筆頭としたカセットを数本プレゼントしてくれました。

そして、量や質や笑いや過剰さで超えるものを返さねばならぬという夫の意思により、色々悩んだ結果やっぱりこれだろう!と、NintendoDSを手に入れて、内祝いの熨斗をつけて贈りました。

すると去年のクリスマス近く、一枚の不在票がポストに入っていました。送り主の名は彼で、中身は「精密機械」。精密機械って何だ?爆弾か??と言いながら開けた箱には、WiiとWiiSportsが入っていました。

「やられたら、やり返す。そして面白いほうが勝ち」それが彼等の関係だそうです。

Wiiを超える贈り物って何だ??と考えつつネタが出ないまま数ヶ月経ってしまい、すると今回桃を贈ってくれました。

何かお返ししたいのですが、夫もさすがに弱気になり、「ごめん、負けた。面白くないけどビールでいい?」って聞くよと白旗ぎみです。あとは量で勝負するしかないかなぁ、ビール1年分くらいにしてみようかとか言ってますが、ビールも鮮度があるだろうし、相手は一人暮らしなので、やたらな量送りつけるのも嫌がらせになっちゃうし、、と悩ましいのです。それか、やっぱPlayStation3かなぁと言いつつ、決定打が出てません。でもこの週末は買いに行かなくちゃ。

ようやく

今日から蝉が一斉に鳴き始めたような気がします。サンプルは自宅近辺と職場近辺のみですが。

昼間の山手線は、ポケモンアイテムを身に着けた子供たちが元気にポケモンラリーに興じていました。浴衣を着たひとを毎日のように見かけるようになりました。

うっかり味噌汁をコンロの上に出しっぱなしにして出勤してしまい、駄目にしてしまいました。反省。

ようやく、夏がやってきたようです。けれど、夜はまだひんやり。もう少しかな。